会社倒産までの苦闘と地獄ロード~そして再起へ

倒産までの経緯~その後に大変な地獄が待っていました。当時乗り越えた知恵とノウハウを苦しんでいる方に。

離れて行く人たち

対内外的に景気が良くないように映ると、色々な意味で周りから人が離れて行きました。


単純に損得勘定の方、配慮から自ら離れる方、様々な理由があるかと思いますので
こればかりは自分の至らなさでしかありません。


不思議なもので追い打ちをかけるように、懇意にしていただいた銀行の担当者や
取引先の担当者なども部署移動や転勤などで離れて行きました。


そして創業から苦楽を共にしたスタッフの一人も去って行きました。


焦りとともに喪失感で一杯になり


何のために事業を行っているのか?
誰のために事業を行っているのか?


目標と目的を見失った迷宮状態に入り込んでいきました。

向かうべき方向性

負の連鎖が続き意気消沈することもつかの間に、落ち込んだ売上を回復することが
優先課題として重く横たわっています。


悪い時には劇的に良い案など浮かぶわけでもなく、その場しのぎで行うことは
付け焼刃で売上回復するには至りませんでした。


異業種の仕事に進出したり、現金商売を行ったり…
今考えると弱った時こそ原点回帰することが優先なのかもしれません。


経営者として焦りばかりが先行して、今後の方向性など考えている余裕が
無かったのが実態でした。


売上が目減りして収入の原資が大幅に減っている反面でランニングコストや
借入金返済は日々掛かってきます。


ますます焦りが募るわけです。


完全に向かうべき方向性を見失っていました。

負の連鎖

大手取引先を失うことで、導入した機械が遊んでしまう時間が多くなりました。


皮肉にも手作業で出来ることで、改めて本来素材の持っている良さに気が付きますが
時すでに遅しでした。


そして負の連鎖が次々に起きてきます。


まずは
パート従業員の稼働時間が少なくなり、稼げないので退職を願い出る人が現れます。
これに伴い良くも悪くも、にぎやかさ(活気)が無くなります。


新しい取り組みを必死に探し求めますが、空振りが多くなり社員のモチベーションも
下がってきます。


売上を求める故、価格提示が弱気になり売掛サイトも長期で融通してしまいます。


特に社長である自分が、日々売掛回収と借入金返済のために右往左往している状況に
陥ってしまいました。