会社倒産までの苦闘と地獄ロード~そして再起へ

倒産までの経緯~その後に大変な地獄が待っていました。当時乗り越えた知恵とノウハウを苦しんでいる方に。

忍び寄る異変2

設備導入してから少しずつ異変が露呈してきました。
前回に続き詳細に説明します。


①人力から機械作業となり、効率が良くなる反面で製品の持つ繊細さなどが失われ、
 本来、自分の求めているものとは感覚的にズレてきた。


②社内的に技術的な追求よりも効率重視(作業時間短縮など)の姿勢が際立ってきた。


③営業開拓に突き進む一方で、支払い状況が芳しくない顧客が増え、イレギュラーな
 業務が増加。そのような顧客の加入離脱など取引先の出入が多くなった。


④技術者を育ててこなかったツケが回り、留守部隊に専門知識を持つ従業員が
 あまりにも少なく技術対応に手間取ることが増えた。


⑤上記のような状況もあり、売上が頭打ちになり増えては減るを繰り返した。


何より精神的に落ち着かず、
少しずつ会社の雰囲気もギクシャクしたものになっていきました。

設備効果と忍び寄る異変

機械を導入し工場を拡大することで、今までの処理能力とは雲泥の差でありました。


極端な話、1人で1時間かかっていた作業が機械なら3分で行ってしまいました。
これにより人手が余る状況に・・・。


色々な方策はあるのでしょうが、人手を遊ばせない為に更なる新規取引先の開拓に
走ります。これが完全な方向違いであった事は後々気が付きます。


何が何でも顧客獲得に走りますので、
①お支払いを含めた顧客の質がそれなりに落ちてきます。
②技術力勝負であった創業理念が売上至上へとズレてきます。


特に一番大切な従業員のモチベーションが、社長である私自身の売上主義によって
下がっている感覚が伝わってきていました。


鶏と卵の理論ではありませんが、創業社長ゆえに一日も早く売上規模を安定させてから、
人材育成や会社作りに取り掛かろうと考えていたのです。

取引先開拓

売上が伸びているときの営業話術について必勝パターンがあり、他社との価格交渉に
お付き合いせずに、我が道を行くスタイルでも十分に戦える必勝パターンが小社には
存在しました。


一言では言い表せないのが申し訳ないのですが、取引先となる相手の方にも
商売の域を超えた参画意識と貢献の実感を持っていただくような手法です。
(売上で現状困っている方にはお問い合わせいただければ詳細をお伝えいたします)


アポを取る時点では『どこの馬の骨?どうせ他と一緒でしょ?安いのかい?』的な
素っ気無い対応だったものが、実際お会いして必勝パターンでお話しすると、グッと
身を乗り出してお聞き頂けることが楽しく自信と自負を持って営業開拓していました。


後々、この時の感覚が忘れられなく再起~再興することに繋がります。