会社倒産までの苦闘と地獄ロード~そして再起へ

倒産までの経緯~その後に大変な地獄が待っていました。当時乗り越えた知恵とノウハウを苦しんでいる方に。

向かうべき方向性

負の連鎖が続き意気消沈することもつかの間に、落ち込んだ売上を回復することが
優先課題として重く横たわっています。


悪い時には劇的に良い案など浮かぶわけでもなく、その場しのぎで行うことは
付け焼刃で売上回復するには至りませんでした。


異業種の仕事に進出したり、現金商売を行ったり…
今考えると弱った時こそ原点回帰することが優先なのかもしれません。


経営者として焦りばかりが先行して、今後の方向性など考えている余裕が
無かったのが実態でした。


売上が目減りして収入の原資が大幅に減っている反面でランニングコストや
借入金返済は日々掛かってきます。


ますます焦りが募るわけです。


完全に向かうべき方向性を見失っていました。

負の連鎖

大手取引先を失うことで、導入した機械が遊んでしまう時間が多くなりました。


皮肉にも手作業で出来ることで、改めて本来素材の持っている良さに気が付きますが
時すでに遅しでした。


そして負の連鎖が次々に起きてきます。


まずは
パート従業員の稼働時間が少なくなり、稼げないので退職を願い出る人が現れます。
これに伴い良くも悪くも、にぎやかさ(活気)が無くなります。


新しい取り組みを必死に探し求めますが、空振りが多くなり社員のモチベーションも
下がってきます。


売上を求める故、価格提示が弱気になり売掛サイトも長期で融通してしまいます。


特に社長である自分が、日々売掛回収と借入金返済のために右往左往している状況に
陥ってしまいました。

忍び寄る異変3

取引先にも少しずつ異変が現れ始めたのもこの頃です。


一番の痛手が大手取引先が最大手に吸収合併されたことに伴い、納入業者の見直しと
取引品目の選定が行われました。


これまで、小社の取引は価格競争には無縁に近く、大手取引先にも割と強気な価格で
納入していたのですが、これまでの経緯など全く関係なく


①最安価であること ②大量納入できること ③返品対応できること


以上のように、業者側リスクが大変大きいことを飲めるか否かの判断でした。


結果、4か月程は取引継続させていただきましたが、利益をほとんど出せない為に
小社から取引をお断りさせていただくことになりました。


こうして小社においての全体売上30%を占める取引先を失うことになります。