立ち振る舞い
仕事柄、高齢の方からの
依頼をお受けすることが多々あります。
第二の船出をした初めの頃に
90才のお洒落なおじいさんからの依頼を受けました。
奥様に先立たれ、お子様たちは地方暮らしのため
一人暮らしが長いとの事です。
体は丈夫そうで活舌が良く、
こちらの作業をビデオ録画するような元気な方です。
初めにお見積りに伺った際にお仏壇にお参りさせて頂いたことを
とても感謝されたので作業当日にお供え花をお渡ししました。
2日間の作業中は常に紺ブレザーを着てカラーYシャツで
身なりを整え、熱いお茶と冷たい飲み物を交互に出してくださり
常に目配り気配りをされている様子が伺えました。
作業終了後に2時間ほど、
おじいさんの身の上話や思い出話をお聞きしました。
『一人の生活が長くなり自分の事は自分でやることが大切』
『人の世話にならないといけない時は、出来れば死ぬ時だけでありたい』
『自分が堕落した生活になると皆に迷惑を掛ける』
一言一言が年輪と重みがあって
この考えならば、この立ち振る舞いになるなぁと思いました。
自分の中で影響を受けたお一人で出会いに感謝しています。
追記
大河【真田丸】に合わせて地方に行く機会が多かったです。