プロフィール 4
初めての銀行からの運転資金借り入れは300万円でした。
いわゆるお付き合いの印としての双方ともに苦にならない最適な金額でした。
その時一番驚いたのが、初年度の決算書だけで他に必要な書類や煩わしい保証人など
不要でアッサリ振り込まれたことです。
後になって心に染みてくるのですが、
『晴れの日に傘を差し出してくるが雨の日には傘を貸してくれない』ということの
典型でした。
そうとは知らず、実績と結果次第で融資も割と簡単に下りるんだなと、変な自信にも似た感情が芽生えたのも若さゆえの至らない所でした。
兎にも角にも資金留保が出来たことで、より大きな取引先を求めて事業の本質と
本来やるべきことを見失い、さらに営業開拓へ邁進して行ったのです。
この時点で取引先は大手3社を含む全30社を超えていて、ここまで、ほぼ一人での
営業開拓で完全に自信過剰になっていた事は云うまでもありません。
今に思えば
本当に未熟な危うい青年経営者としての会社設立2年目でした。