事業停止まで残り1か月
今となっては、あのことを起点に残り1か月と思えますが
当時は最後まで事業をやめないという気持ちでいたので、残り1か月などとは
考えもしていませんでした。
終焉1か月前、取引先が激減して大きな仕入れも出来ない状況になりました。
半ば受注生産対応の形で、在庫を全く持たない中で運営していたのですが
ある日、突発的な受注に対応できず穴を開けてしまいました。
当然、取引先からはお叱りを受け、このようなことでは仕事をお願いすることが
出来ないと痛烈に云われてしまいました。
長年お取引頂いていた社長から最後通達の言葉だけに、
悔しさと情けなさで、その日は現実逃避して当てもなく夜中に車を走らせて
海まで行き一人涙を流しました。
自宅に帰り、寝ている子供たちの顔を見ても
この日だけは沈んだ気持ちが晴れることは無く
今でも思い起こすと胸が痛くなる忘れられない1日です。