会社倒産までの苦闘と地獄ロード~そして再起へ

倒産までの経緯~その後に大変な地獄が待っていました。当時乗り越えた知恵とノウハウを苦しんでいる方に。

早期に再起するために➃

前回からの続きです…。
➃今こそ親孝行、家族奉公をする(時間があるのだから)


ひきこもりの期間中は、自ら外部との接触をほとんど断ちました。
精神的にも不安定な中(死も意識するような状態です)
金銭的・精神的余裕も無く自分を責め続け悩み苦しむ毎日で
言葉では表せないほど苦しかったです。


そんな中でも小・中学生の子を持つ身であり、
家族・両親・愛犬に対しては接触を断つことは出来ません。


それは自分の人生において良い時も悪くなった時も
変わらず傍で応援してくれる唯一の身内だからです。


そんな唯一の身内にも業務拡大に邁進していた時には
ある意味お金で対処していた自分がいました。
お小遣いをあげたり、物を買ってあげたり、旅行券を渡したり、
豪華な食事に連れて行ったり…など数えればきりがありません。
言ってみればお金で解決できる手段ですね。


一方、ひきこもりの時には
愛犬の散歩や子供の宿題や一緒に遊ぶこと、家事を進んで行い
身体の不自由になってきた父を風呂に一緒に入って背中を流し、
実家の修繕をしたり、庭木を剪定したり、不要物を片づけたり…
などを進んで行う時間が沢山ありました。


収入はありませんから、出来ることは実働のみでしたが
お金で対処している時には気づかなかった些細なことが
手に取るように実感でき想いを寄せることが出来ました。


何よりお金で対処しているときよりも、真心が伝わり
本当に喜んでもらえている感覚が有りました。


特に実父の身体が想像以上に弱っている事や
実家の両親の普段の暮らしなみなどは携わった者にしか分からない
切実なものが有るということを身をもって体感したのも
この時が初めてでした。


そして、自分的には愛犬の散歩に行った時の嬉しそうな
しぐさや表情に心を洗われたことも大きいです。


触れ合ってみて分かること気づくことは
気付いた時には年月が経過していて
自分も含め、周りのみんな年齢を重ねていることでした。


子供の小さい時には小さい時にしかやってあげれない行事。
女房も愛犬も…


そして、
両親に対しては親孝行できる時間が限られているということ。
人生半世紀近く過ぎて初めて気が付いたことでした。


今、この年齢になって年輪を重ねた分
周りを見渡す目が少し養われたかな?と想う今日この頃です。


追記
梅~桃~桜が咲く春の息吹を感じる時期がとても好きです。

×

非ログインユーザーとして返信する